Keiei.RIP

経営の失敗から学ぶ深いインサイト

企業は死んでも、
教訓は生き続ける。

日本の象徴的な事業の失敗・経営判断のミス・M&A の蹉跌を毎朝深くリサーチ。 経営者・起業家・学生が次の挑戦で活かせる、生きた知識を届けます。

最新記事

経営判断2025経営危機

三菱電機、8000億円事業を聖域なく見極める

売上5.5兆円の総合電機メーカー三菱電機が、FA・自動車機器など売上高8000億円分の事業について撤退を含めた継続判断を発表。過去最高益の裏で進む「聖域なき構造改革」の本質を読み解く。

·三菱電機

過去の記事

新規事業失敗2024

テレ東メタバース撤退の幻と構造改革の真実

「テレビ東京HDが2024年にメタバース事業から撤退した」という言説は事実無根である。だが、この「幻の失敗事例」を起点に、放送業界全体が直面する新規事業の難しさと、メタバースバブル崩壊の教訓を掘り下げる。

経営危機
コーポレートガバナンス2026

KDDI子会社で7年・2461億円の循環取引

KDDI連結子会社のビッグローブとジー・プランで、約7年にわたり広告代理事業を舞台にした組織的な架空循環取引が発覚。訂正売上は累計2461億円、外部流出329億円に達し、子会社管理とグループファイナンスの構造的脆弱性が露呈した。

経営危機
コーポレートガバナンス2026

1兆円目標が招いた37社不適切会計の連鎖

産業ガス3強の一角エア・ウォーターで、グループ37社・6年累計667億円の売上水増しと209億円の営業利益過大計上が発覚。豊田喜久夫前会長の絶対権力下で『売上収益1兆円』必達のプレッシャーが現場を歪め、M&Aで膨張した子会社統制の限界が露呈した日本型ワンマン会計不正の典型例を読み解く。

スキャンダル
コーポレートガバナンス2026

KDDI子会社1290億円架空取引の死角

売上高6兆円超の通信巨人KDDIで、子会社ビッグローブと孫会社ジー・プランの広告代理事業の99.7%が架空循環取引と判明。累計1290億円の純利益毀損は、グループファイナンスが不正の原資となる構造的死角を浮き彫りにした。

経営危機
新規事業失敗2024

テレ東はなぜメタバースで損失を出さなかったのか

在京最小キー局のテレビ東京HDは、メタバース熱狂期に独自プラットフォーム構築という王道を避け、AI・XR・CGと並ぶ『コンテンツDXツール』として限定活用する道を選んだ。Meta社が700億ドル超を溶かした同じ時期に、テレ東がいかにして『流行に乗らない』意思決定を貫いたか。新規事業の『勝ち方』ではなく『負けない作法』を読み解く。

撤退
コーポレートガバナンス2024

小林製薬 紅麹事件:2ヶ月の沈黙が招いた信頼崩壊

26期連続増益を続けた優良企業が、紅麹サプリの健康被害で創業家退任に追い込まれた。初動2ヶ月の沈黙はなぜ起きたのか。機能性表示食品制度の隙間と創業家ガバナンスの限界を解剖する。

スキャンダル
財務・M&A2025

3年で二度沈んだメガサプライヤーの罠

KKR主導の野心的なクロスボーダーLBOで誕生した世界7位の自動車部品メガサプライヤー、マレリホールディングス。2022年の民事再生からわずか3年、2025年6月に再び米チャプター11を申請した。負債1兆8,000億円規模の製造業最大破綻から学ぶ、PMI・LBO・EVシフトの三重苦の本質。

倒産
急成長の罠2025

前払金260億円が消えた日 ミュゼ破綻の構造

業界売上No.1だったミュゼプラチナムが、前払金の不適切会計と運営会社の度重なる変更を経て、債権者20万名・負債260億円という脱毛サロン業界史上最大規模の破綻に至った構造を解明する。

経営危機
コーポレートガバナンス2025

フジテレビ崩壊:30年支配が招いた453億円

看板タレントと女性社員のトラブルを『プライベートな男女トラブル』と矮小化した経営判断が、広告主の一斉撤退、201億円の赤字転落、453億円の損害、そして元経営トップ自身を会社が提訴する異例の事態へと発展。30年続いた硬直したガバナンスが一気に瓦解した構造を解剖する。

スキャンダル
コーポレートガバナンス2026

ニデック2,500億円減損隠し──カリスマの代償

売上2.6兆円、世界トップシェアの精密モーター王者ニデックを襲った車載事業を中心とする2,500億円規模の減損隠し。第三者委員会は根本原因を「過度な株価至上主義」と認定し、創業者・永守重信氏が全役職を辞任。日本企業のカリスマ経営とM&A拡大路線の臨界点を象徴する事件である。

経営危機
組織・文化2024

ノルマが組織を蝕む:BALM(旧ビッグモーター)の崩壊

売上7,000億円・中古車買取6年連続日本一を誇ったビッグモーターは、保険金不正請求の組織的隠蔽が露呈し、わずか1年で解体・民事再生へ追い込まれた。創業家による恐怖政治と『修理費アット』ノルマが招いた、現代日本企業最大級の信用失墜事件を解剖する。

経営危機
急成長の罠2025

節税スキームが招いた1445億円の崩壊

ドローン販売から暗号資産マイニング装置販売へとピボットし、即時償却の節税スキームで売上977億円まで急拡大したドローンネット。しかし約30億円の所得隠し指摘と経営者の死去により、負債1445億円で2025年最大の倒産となった。

倒産
新規事業失敗2024

テレ東HDメタバース撤退説を検証する

テレビ東京HDが2024年にメタバース事業から撤退したという事象は、公開情報では裏付けられない。だが業界全体ではメタバース幻滅期が到来しており、放送・エンタメ各社の判断を検証する価値は大きい。本記事では事実確認の重要性とメタバース敗戦の構造を考察する。

撤退
急成長の罠2025

AIユニコーン崩壊:売上8割が幻だった日

東証グロース上場のAIユニコーン・オルツが売上の8割超にあたる約111億円を架空計上し、上場廃止・民事再生・経営陣逮捕に至った事件。AIブームの熱狂と数字至上主義が生んだ典型的な「成長偽装」の構造を解剖する。

経営危機
コーポレートガバナンス2018

カルロス・ゴーン事件 - 救世主が破壊者になるまで

1999年に日産を倒産寸前から救った「救世主」カルロス・ゴーンは、2018年11月19日に東京羽田空港で逮捕された。役員報酬の過少申告(5年間で約50億円)と会社資金の私的流用が疑われた。2019年12月、保釈中に音楽機材の箱に隠れてレバノンに逃亡したこの事件は、コーポレートガバナンスの崩壊、絶対的権力の腐敗、そして日産・ルノー・三菱自動車アライアンスの地政学的緊張という三つの問題を一度に世界に晒した。

スキャンダル
コーポレートガバナンス2017

クックパッド経営権争い - ビジョン対立が日本最大レシピサイトを引き裂いた

6,000万人以上のユーザーを抱えた日本最大のレシピサービス・クックパッドで、2017年1月、創業者の佐野陽光氏(約29%の株式を保有)が経営陣の刷新を要求する株主提案を実施し、穐田誉輝CEOら取締役4名の解任に成功した。創業者のビジョン(料理に特化した純粋なサービス)と経営陣の戦略(ヘルスケアや海外展開への多角化)の対立が、日本のIT企業史上最も劇的な「プロキシファイト」として記録された。

経営危機
急成長の罠2015

スカイマーク破綻 - 格安航空の夢と過大な野心の衝突

日本初の新規参入航空会社として1996年に設立されたスカイマークは、最大時に国内旅客数で日本第3位にまで成長した。しかしCEO西久保慎一氏のA380大型機6機の発注(総額約1,800億円)という賭けが、円安と燃油高によって裏目に出た。エアバスへの違約金問題が発端となり、2015年1月に民事再生法を申請、負債総額は約711億円だった。

倒産
コーポレートガバナンス2015

東芝不正会計 - 「チャレンジ」という名の組織的圧力

2015年7月、東芝は7年間にわたって3代の社長のもとで計約1,521億円の利益を水増しする不正会計を行っていたと認め、社長を含む経営陣が総辞職した。「チャレンジ」という言葉で上位から下位への圧力が行使される組織文化が、日本型コーポレートガバナンスの病理を象徴する事件として世界に衝撃を与えた。

スキャンダル
経営判断2016

シャープ液晶神話の崩壊 - 「世界の亀山モデル」が溶けた日

「世界の亀山モデル」を掲げ、液晶テレビで一世を風靡したシャープが、2016年に台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)に約3,888億円で買収された。1兆円を超える堺工場への投資と大型液晶への集中戦略が裏目に出た、日本製造業の「イノベーターのジレンマ」の典型事例だ。

身売り
コーポレートガバナンス2006

ライブドア・ショック - 堀江貴文が壊した「インターネット革命」の夢

2006年1月16日、東京地検特捜部がライブドアを証券取引法違反の疑いで強制捜査した。日経平均株価は翌日から急落し「ライブドア・ショック」と呼ばれる市場混乱をもたらした。堀江貴文は有罪判決を受け2年6ヶ月を服役した。日本のインターネット革命の象徴が、架空取引による利益偽装という古典的な粉飾決算で崩壊した。

スキャンダル
財務・M&A2004

ダイエー崩壊 - 流通革命の旗手が溺れた過剰拡大の罠

1957年の創業から流通革命を牽引し、売上高3兆円・従業員7万人の巨大流通グループを築いたダイエーは、バブル経済期の無謀な多角化と過剰な借入によって崩壊した。2004年には産業再生機構(IRCJ)の支援を受け、最終的にはイオンに吸収された。創業者・中内功の卓越したビジョンが、なぜ企業を滅亡へと導いたのかを解き明かす。

経営危機
組織・文化2016

DeNA Welq崩壊 - SEOドーピングが医療を汚染した日

2016年11月、DeNAが運営する医療情報サイト「Welq」が、不正確・盗用まみれの記事を大量公開してSEO上位を占有していたことが暴露され、同社は謝罪会見の上でWelqを含む10のキュレーションサービスを閉鎖した。成長指標の最大化が倫理を圧倒した、コンテンツマーケティング産業全体への警鐘となった事件だ。

スキャンダル
新規事業失敗2019

ZOZOスーツ - テクノロジー先行が招いた壮大な失敗

2017年11月に前澤友作CEOが発表したZOZOスーツは、全身の採寸データからパーソナライズされた衣服を届けるという革命的なコンセプトで200万人を超える申し込みを集めた。しかし技術的な精度の限界、アパレルブランドとの関係悪化、そして事業モデルの根本的な矛盾から、サービスは2019年に実質的に終了した。

撤退
DX失敗2019

セブンペイ - 57時間で露わになったデジタル敗北

2019年7月1日に鳴り物入りで登場したセブンペイは、わずか2日後に大規模な不正アクセス被害を受け、同年9月30日にサービスを終了した。被害総額は約3,800万円、被害者数は808人に上った。日本最大のコンビニチェーンが直面したデジタルトランスフォーメーションの限界を象徴する事件として、日本のビジネス史に刻まれている。

撤退